Secretary to Support Deep Work

Hironori Nakahra
nD OpenThinking
Published in
3 min readMay 31, 2017

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僕が求めているのは DeepWork に浸れる時間

昨年から打ち合わせを続けていた某宇宙の国立研究所の案件があります。その案件最初の打ち合わせで、研究所内を案内していただいたときのことです。

この研究所では、研究者は研究に専念できます。

研究以外のすべて雑務は事務方が対応し、すべての研究者は研究に専念できる環境が用意されています。

うらやまし、そのときはひたすらにそう思いました。

昨年末、年末年始に読む本を物色していたとき、この本に出会いました。

この本では「現代に生きる私たちは、放っておくと集中を得るのが困難な状況」にあることを前提に、次のように現代の労働を Deep Work と Shallow Work に大別・定義しています。

Deep Work:あなたな認知能力を限界まで高める、注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動。こうした努力は、新たな価値を生み、スキルを向上させ、容易にまねることができない。

Shallow Work:あまり知的思考を必要としない、補助的な仕事で、注意散漫な状態でなされることが多い。こうした作業はあまり新しい価値を生み出さず、誰にでも容易に再現することができる。

Deep Work という魅力的な響きに導かれ、まずは愛用の Omnifocus の使い方を変えました。Context を Deep / Shallow に大別し、早朝・集中できる時間はひたすら Deep Work を目指すことにしました。

とにかく、集中に邪魔な要素、そして細切れな雑務 Shallow Work が多いことに気づきました。深遠な思考の海で泳ぐ遥か手前の浅瀬で溺れている、そんな気分です。

そんな状況を変えるために「秘書がほしい!」と思い立ち、クラウド秘書サービスを契約し、結局はクラウド秘書サービスは解約してしまうのですが、今は nD 専属秘書さんを探してお願いするようになりました。

少し先を考えて、より nD に特化した秘書的業務の知識・経験を社内に積み上げておきたいと思ったからです。

バックオフィス系のサービスもいろいろ出てきているので、積極的に試してもらったり、マニュアル、ドキュメント化も進めてもらっています。

お陰で nD チームのみんなが、浅瀬の Shallow Work に謀殺されて、深遠な Deep Work になかなかたどり着けない、そんな課題が少しだけ解消に向かいつつある気がします。

秘書さん、ありがとう!

そして、チーム、僕が Shallow Work で得た経験・知識・効率化ノウハウを秘書さんに「さらに引き継ぎ可能な状態」に研いてもらう。

そんなことをいつか他社さん、他のチームにも横展開できたらいいなぁと思ったりしています。

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nD inc. Founder, CreativeDirector, AlternativeStartup inc. Co-Founder, giftee inc. Co-Founder & more