Basecamp / 37signals に受けた影響は、計り知れない
一般的な企業に就職した経験がない僕にとって、「上司への憧れ」は常にあるように思います。
例えば、音楽を聴いていても、ふとした瞬間に「こういう上司と働けたらいいな〜」と思ったり、一時期やたらと、日本の仕事現場の苦悩を垣間見れる映画を観ていたり、これは、「上司への憧れ」を埋めるためのものだったのかもしれません。
仕事について、働き方について、示してくれる誰か
初めて 2 つのプロジェクトが同時に進むことになったとき、このまま進むと破綻することに築いた僕は「プロジェクト管理ツール」的な単語も知らないまま、ネットの情報をあさり続けました。
そのときに出会ったのが、37signals 社の開発したプロジェクト管理ツール Basecamp です。
現在はこのツールのポジションを Asana に任せていますが、Basecamp を使わなくなってからも数年間は、敬意を込め、契約を継続していました。
37signals 社は 2014 年に Basecamp 社に社名変更しています。
37signalsの思想にすっかり心を奪われた
Basecamp を使っていくうちに、彼らの生み出す Basecamp を筆頭にしたツール群と、そのツールの背景にある思想にすっかり心を奪われました。
例えば、代表の Jason Fried の言葉。
ワーカホリックは馬鹿げている。ワーカホリックは時間を投下することで、問題を解決しようとする。だから考えない。力技だ。
話はそれますが、2008 年に島根県 隠岐諸島の海士町に行ったとき、行きの船で一緒になった 黒沢 健二くんが後述する「Getting Real by 37signals」の訳者だったことに気づき、とても興奮したことを思い出します。
Basecamp / 37signals で影響を受けた記事、書籍、映像をまとめてみました。
Getting Real by 37signals
まず最初に読みあさったのがこの Getting Real。「より小さく、より速くつくる。」は、変化の速いインターネット周辺にあっても変わらない、インターネットによってより強固に実証されるようになった哲学なのではと思います。
Getting Real は、より小さく、より速くソフトウェアを構築するのにより適した方法です。またそのアプローチは多くのビジネス・クリエイティビティの現場でも採用できるものです。
37signals with Apple
Jason Fried と David Heinemeier Hansson による Macbook Pro の CM。現在の Apple とは違うこのトーンの映像と音、久しぶりに観ましたがグッときます。
『ディフェンシブ・ウェブデザインの技術』
ソシオメディア監修の翻訳本です。ユーザの「間違い」、システムの「エラー」をどう伝え、どう次の行動を促すかについてまとめられています。
Rework / 小さなチーム、大きな仕事
僕も良く聞かれる「会社、大きくしないの?」という質問に対する一つの答えが書かれていると思います。
Remote / 強いチームはオフィスを捨てる
閉じられた空間に同じ人たちと毎日、長い時間を共にする。その不健全さと、その習慣に抗うためにチームが持つべき「強さ」について書かれています。
TED 「なぜ職場で仕事ができないのか」
今回整理してみて、改めて、37signals / Basecamp の思想、アティチュードが nD に与えた影響は大きいのだと思いました。