便利ではなく、豊かになるためにインターネットを使いたい

Hironori Nakahra
nD OpenThinking
Published in
3 min readJul 11, 2017

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Photo by Hiragi Ayako. https://500px.com/ndinc

インターネットサービスやデジタルツールを使えば、仕事の効率性は上がるし、便利になります。それは当たり前のこと。

でも、便利になればなるほど、仕事が増えるという負の側面もあるように感じています。SlackやFacebookメッセンジャー、LINEなどの新しいツールは、人と人のコミュニケーションを便利にしつつ、そのコミュニケーションの総量を増やしてしまったように思えます。

「あれに返信しなきゃ」と仕事中にふと思い出すことがある人も多いはず。

便利や効率化を目指すのは大切だけれど、その目的が明確でないと忙しくなるだけ。

効率を追求する「目的」を設定することが大切に

自分たちの働き方を豊かにするためにインターネットを使いたい、僕たちはそう思いながら働いています。

僕が高校生の頃、Mac、デザイン、インターネット、Photoshopの全てをまだよく知らなかった時代。NHKで「ソリトン」という番組がやっていたんです。

糸井重里やスチャダラパーなどの文化人が出演しているような番組で、その中で一度、立花ハジメさんというグラフィックデザイナーが特集された回がありました。

立花ハジメさんは当時からMacを使って、自分っぽい絵を描いてくれるプログラムを開発していたような人。番組の中で司会の人がこう尋ねたんです。

「仕事の効率があがって、空いた時間は何に使うんですか?」

立花ハジメさんは、「私は遊びます」と答えていて。

効率性を追求する「目的」を設定することで、効率を追求する意味が生まれるなと、感じたんです。

「豊かさ」の中身は人それぞれでいい

「目的」は、人にとって違っていいんです。チームで「豊かさ」を目指しても、その中身までは決めません。

宮本くんにとっての豊かさは、サーフィンができる時間の余裕があること。平木さんにとっての豊かさは、写真を撮るために出かけられること。僕にとっての豊かさは、子どもと一緒に過ごせる時間があったり、音楽ライブに足を運んだりすること。

それぞれが「これをすれば豊かになれる」と思ったことに時間を使えるようなチームを目指して、nDは今日もインターネットを使った「豊かさ」を追求していきます。

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nD inc. Founder, CreativeDirector, AlternativeStartup inc. Co-Founder, giftee inc. Co-Founder & more