メール、電話、チャットをなぜ nD はできるだけしないのかと非同期コミュニケーション

nD inc.
nD OpenThinking
Published in
4 min readOct 29, 2015

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メール、電話、チャットをなぜ nD はできるだけしないのか。

その前に、nD はそもそもどうやってコミュニケーションをとっているのかというと、それは以前のブログにも書いてある asana というプロジェクト管理ツールを使って連絡をとっています。
プロジェクト管理ツールは、簡単にいうとTODOリストで、それに誰がやるかと、期限があり、それのTODO単位ついてコメントをしあえるのが主な機能です。
asana 以外のプロジェクト管理ツールも基本はこれができて、それに加えてそれぞれ特徴があって asana を選んでいます。選んでいる理由については、また今度。

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このプロジェクト管理ツールで大事なことは、TODO単位のコメント(会話)で非同期でコミュニケーションができることができること。

非同期とは、非同期通信などプログラムを書くときに使ったりもする概念です。

あるプログラムが全部処理し終わってから、次のプログラムを実行するプログラムを同期であるといいます。対して非同期プログラムは、次のプログラム実行されている間に、終わるのを待たずして次の別のプログラムを実行し始めてしまうようなプログラムをいいます。

つまり非同期とは、相手が何か処理している最中に、別のことを進めておこうって考え方です。
ここで言いたいことは、メール、電話、チャット、ミーティングも、これらすべては同期的なコミュニケーションであるということです。

例えば、電話で週末の旅行のプランを会話している途中で、いきなり今日の夕飯を話したり、昨日行った面白かったイベントについて同時に会話はできません。
これは旅行の話が終わってから、今日の夜ご飯何食べるか話して、昨日のお話をするという、ひとつ話題が終わってから次の話題にはいるという流れでコミュニケーションをしています。これが同期的であるということです。

この会話をasanaで非同期にするとどうなるか。

旅行のプランを考える。今日の夜ご飯何を食べるか決める。昨日のイベントのレポートを共有する。と言ったTODOがあって、それぞれに対してコメントで会話をします。
相手が旅行の予定を調べている間、自分は夜ご飯何を食べるか意見が言えて、旅行の予定のコメントが返ってきたらそれについて、更に調べたりや返事ができて、
その間相手は自分のコメントを待たずして、夜ご飯のコメントやイベントのことについてもそれぞれバラバラ(非同期)で会話ができるということです。

つまり、電話やミーティングしている最中は、プログラミングもサーフィンもできないですし、作業は中断してコミュニケーションを取る必要があります。
これらはプログラミングの集中を途切れさせるし、サーフィンに行きづらくなる原因にしかなりません

メールは、ひとつの要件に対して、件名を全て変更すれば、非同期的なコミュニケーションは可能です。ただ結局ひとつのメールに色々なお願いや、相談が入っていて、同じ件名でいくつもの要件のやり取りがあるので、いくつかの要件について全て一気に返事をしがちなので、結局どこになにがあるかわかりづらくなってしまいます。

だから、nD は電話もメールもできるだけしないようにしています。
TODOで、明日のお昼何食べます?とか、9月にバリ行っていいですか?っていう会話をしているのです。

もちろん、非同期コミュニケーションにはデメリットもあります。
電話と違って返事が返ってこなくても、工夫をしないと気づかないし、返事を忘れていると物事が進みません。
電話でやるとそれは無言になるので、必然的に会話(物事)が進むというメリットがあります。

同期的なコミュニケーションは一気に物事を進めることができるので、必要なときも必ずあります。
だから、緊急の場合を除き、いつ電話できますか?という非同期で連絡をとったのち、時間を決めて電話をしたり、ミーティングをしています。

だからこそ、プロジェクト管理ツールを使ってきちんとTODOをこなしながら、非同期でコミュニケーションをとっているのです。

これが、メール、電話をしない理由と非同期コミュニケーションの関係でした。

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